なるほど・ザ・ブログ

色々な面白くてお役に立つ情報を提供します!

健康・美容

NHKスペシャル「人体」、寿命を決めるのは腎臓だった=長寿のカギ

投稿日:2017年10月1日 更新日:

NHKスペシャル人体」第2集(2017年10月1日放送)は、”長寿のカギは腎臓にあり”という特集でした。体内の神秘のネットワークをメインテーマにする今回の「人体」シリーズの最初は、血液の調整を通じて他の臓器をコントロールする腎臓を取り上げました。




スポンサーリンク

腎臓は世界中の医学者の注目を集めている臓器

腎臓は、1日に180リットルもの尿(原尿)を作り、他にも沢山の仕事を担う重要な臓器で、世界中の研究者の注目を集めています。

まさに、NHKスペシャル「人体」シリーズの最初に取り上げるのに相応しい臓器といえるでしょう。

●高地順応

オリンピックの水泳選手は、トレーニングを行う場所として、地球上でも高地にある国を選びます。それは、空気の薄い中でトレーニングすることで、スタミナをつけるためです。

この時、実は腎臓が鍛えられているのです。

高地でのトレーニングを始めた当初、血中の酸素濃度は低くなりますが、それを察知した腎臓から、やがて『EPO(エポ)』というメッセージ物質が多く放出されます。

EPOは、”酸素が欲しい”というメッセージを持っています。

そのEPOが親和性があるのは骨です。骨にくっつくと骨の中(骨髄)で赤血球の増産が始まり、赤血球は酸素を運搬するので、やがて体中に酸素が行き渡るようになり、持久力がアップすることになります。

事実、水泳選手たちの血中の酸素濃度は、高地での数日のトレーニングで上昇していました。

このEPOは、普通の人でも少しずつ出ていて健康をコントロールしています。これが作れないと、重度の貧血になってしまいます。

●高血圧

腎臓は、血圧の高低もコントロールしています。

ドイツのある医療機関では、何種類もの薬を飲んでも改善しなかった高血圧症の患者に外科手術(腎デナペーション手術)をすることで、高血圧を治す治療が行われています。

腎臓からは『レニン』という血圧をコントロールする物質が出ていますが、高血圧患者の中には、このレニンが出すぎてしまって高血圧になっている人がいます。

そのタイプの人は、腎臓の外科手術でレニンを放出する神経を焼ききってしまうことで高血圧を治すことができるわけです。




スポンサーリンク

腎臓は、体中の血液を取り仕切る司令塔

腎臓は、尿を作るだけでなく、体中の血液を取り仕切る司令塔としての役割も持っています。

体の血液の1/4は腎臓を通過しますが、その際、血液中の様々な成分量を調整しています。

例えば、バナナに多く含まれるカリウムは、多過ぎると不整脈などを起こし、心臓に悪影響を及ぼしますが、それも腎臓がコントロールして心臓を助けています。

実際の仕組みとして、腎臓の中には、直径わずか0,2ミリほどの糸球体という毛細血管の塊があります。ここに流れ込んだ血液をろ過し、さらに続く尿細管内の微柔毛(びじゅうもう)で、体に必要とされる成分(ミネラル類や栄養分など)を血管内に再吸収し、残りを尿として膀胱に送っています。

この過程で、他の臓器と会話を通じて再吸収するべき成分量の調整をしているのです。

例えば、心臓が”疲れた”というメッセージを送ってきていれば、塩分の再吸収を減らすことで血中塩分の濃度を下げ、結果として血液量も減り、心臓のポンプ機能への負担が減るという仕組みです。

このように、腎臓は体の中のネットワークの要(かなめ)ともいえる重要な働きをしている臓器といえます。


腎臓が出す長寿を握る物質を発見

自然界の動物は、およそ体が大きいほど寿命が長い傾向にありますが(例えばうさぎは2年、象は70年)、人間は例外的に体が大きくないのに75年以上の寿命があります。

何故、体の大きくない人間が長生きできるのか?

それは、腎臓が放出する『リン』という物質の量に関係しています。
このリンが少ない動物ほど長生きします。人間はリンが少ない動物です。

しかし、人間の場合、リンが少なすぎると病気になりますが、多過ぎると老化が加速してしまいます。

具体的には、血管の内側が硬化し、血管が硬くなるのが一因とされています(動脈硬化)。さらに骨粗しょう症にもなりやすくなります。

その体内のリンの貯蔵庫として量を監視しているのは骨で、骨から”リンの量は足りている”というメッセージを受け取ると、腎臓はリンが増えすぎないようにコントロールをする関係にあります。

要は、リンの放出量を適正にコントロールできるように、腎臓が健全なら寿命が延びるということになります。


腎臓を守るには?意外な対策で劇的効果!

世界の医療現場では、腎臓の状態を常に監視することの大切さが叫ばれています。

先進国の入院患者全体の5人に1人が、急性腎障害になっていたという調査報告があります。

それは、どの臓器の病気でも腎臓がダメージを受け易いということです。

例えば、心不全があると体の中を流れる血液量が減りますが、そうすると、大量の血液を必要とする腎臓にダメージとなります。

体のネットワークの中心的役割を担う腎臓がダメージを負えば、今度は腎臓から他臓器への適切なコントロールができなくなり、多臓器不全を起こすことになってしまいます。

それは死にも繋がる危険な状態といえます。



そこで、イギリスのある医療機関では、腎臓疾患意外の病気でも、急性腎障害が起こっている場合は、腎臓のダメージを回復させるため、元の病気の薬の投与を一時的に中止する対策をとっているところがあります。

薬によっても腎臓はダメージを受けやすいので、さらなる腎臓機能の悪化による多臓器不全を防ぐためです。

それにより、患者の死亡率を減らすことに成功しています。

病気の治療において、常に腎臓を意識することが、本当の意味において命を守ることにつながると、多くの医師が考え始めているのです。

日本でも腎臓を守る治療は始まっています。

京都大学では、腎臓の専門医が新たな取り組みを始めました。

腎臓以外の病気にも積極的に関わり、主治医と連携しながら使う薬の量などきめ細かく調整しているということです。




スポンサーリンク


スポンサーリンク

【関連記事】
NHKスペシャル「人体」、脂肪と筋肉が命を守る/糖尿病・メタボ撃退!

NHKスペシャル、長周期パルスの衝撃 / 都市直下地震、新たな脅威

NHKスペシャル、スーパー台風日本にも、異常気象・予測不能の恐怖

NHKスペシャル、スクープ「沖縄と核」沖縄に核ミサイルの基地があった

NHKスペシャル「藤井聡太、秘蔵映像で迫る素顔」(7/8)、強さの秘密を解明!

NHKスペシャル「驚異の人工知能 2017 」、羽生善治も脱帽

NHKスペシャル、血圧サージが危ない!血圧急変動で脳卒中、心臓病、認知症に

-健康・美容

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

カロリーゼロ飲料(人工甘味料飲料)の飲みすぎは、やっぱり危険?

カロリーゼロ飲料が大人気ですが、その甘み成分の人工甘味料の取りすぎ(飲みすぎ)の危険性が指摘されてきましたね。特保(トクホ)のメッツやペプシの人工甘味料のアスパルテームなどは発がん性が疑われているとか …

「みんなの家庭の医学」(1/31)、漢方で長引く不調を解消SP

「みんなの家庭の医学」(1/31、テレ朝)は、”名医が教える漢方で長引く不調を解消SP”という漢方薬を中心とした特集でした。冷え性から認知症まで症状の改善が期待できる漢方医療を紹介する特集です。漢方は …

楽して集中力を高める方法で勉強はかどり成績アップ!

集中力を高める方法には様々あり、上手くいけば勉強や仕事の成績アップ・能率アップに大きな効果が期待できます。しかし、その方法はとかく精神論的になりがちで、合理的に集中力を高める方法は少ないものです。でも …

世界一受けたい授業、今からやるべき花粉症対策2017

「世界一受けたい授業」(1月28日)の中で、”今からやるべき花粉症対策 / 花粉症の新常識2017”という授業がありました。これで今年は花粉症の症状が軽くなるという対策法を、薬の飲み方・使い方、おすす …

カフェイン中毒の真実!コーヒー以外にも種類多く、症状も多彩だった!

最近、カフェインの過剰摂取による中毒が話題です。カフェインといえばコーヒーですが、他にもエナジードリンクなどカフェイン含有物の種類は多く、知らずに中毒になっていて、悩みの不調がカフェインが原因だったり …