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認知症の介護でストレスを感じている人に、篠田節子さんの体験&本を

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在宅で家族の介護に当たっている人は苦労が多く、ストレスも強いでしょうが、それが認知症でしかも介護拒否だと、その苦労は並ではありません。そんな限界ギリギリの実母の介護を20年続けてきた作家・篠田節子さんの経験談が凄かった!




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認知症の人の介護にストレスや疲れを感じている方に、篠田節子さんの介護体験を

直木賞作家・篠田節子さんは、他人の世話を拒む介護拒否の認知症の実母(93歳)の在宅介護を20年続けているそうです。

その経験談を読売新聞10月8日(2017年)のくらし欄「ケアノート」コーナーで語っていました。



篠田さんの母は認知症ではありますが、”昔から他人に心を許せず、自分で生んだ娘は自分のもの。支配するのが愛情と信じているタイプ”という特有の性格を持っていて、一人っ子の篠田さんへ強い執着心があったといます。

そのせいか、介護では他人を一切受け入れず、介護サービスを利用できないそうです。

母親の強い要望があり、篠田さんは母の住む実家の近くに住み、実家から毎日通ってくる母の介護の面倒をみているそうです。

そんな介護生活が20年も続いているとか。



認知症なので、介護の苦労は想像外のようです。

母親は身の回りのことは自分でやっていると思い込んでいて、何かをしてあげようとすると激しく拒否します。

・粗相をして服を汚しても、裏返してはいたりするので臭いが凄い。そこで、家中の戸を閉めて室温を上げて、暑がって服を脱ぐのを待ち、「水浴びしようか」と風呂に誘い、その間に汚れた服を回収し、脱いだところに清潔な服をさりげなく置いておく。

・実家はほこりや汚れ物でひどい状態だが、掃除をさせてもらえない。そこで、母親が何かをしている隙に、汚れ物をビニール袋に詰め込み、気づかれないように運び出す。

・父親も介助が必要な状態になっていったが、父を気遣うと、「私よりお父さんが大事なのか」と怒るので、何もできなかった。そのため、父親が白内障でほとんど目が見えていなかったのを見逃していた。

・父親が交通事故にあい、入院先の病室に母親を連れていくと、「病院は金儲けのためにやっているんだから、家に連れて帰る」と騒いだ。

などなど。



篠田さんは、認知症の母親の介護については、読売新聞の取材に対しキレイ事などは一切いわず、ストレスまみれの苦しい心情を語っています。

風呂からあがって気持ちよさそうに眠る母を見るとき、「このまま逝ってくれれば、幸せだな」と思うこともある、と。

娘への特異な執着心をもつ認知症の母。

その母へのわだかまりを抱えながら、「義務感で(介護を)続けている」と取材に答えていたそうです。




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篠田節子さんの小説『長女たち』をご紹介

上記のような認知症の母の介護をされている篠田さんが、実体験も含めて書いた小説が『長女たち』(新潮社、2014年)です。

認知症の母を世話するため恋人と別れ、仕事を辞めた長女の苦悩を描いた作品です。小説のディテールには、篠田さんの実体験が反映されています。

親が老いたとき。頼りされるのはもはや嫁でも長男でもない。無責任な次女、他人事の兄弟…追いつめられた長女の行く末は?痴呆が始まった母のせいで恋人と別れ、仕事も辞めた直美。父を孤独死させた悔恨から抜け出せない頼子。糖尿病の母に腎臓を差し出すべきか悩む慧子…当てにするための長女と、慈しむための他の兄妹。それでも長女は、親の呪縛から逃れられない。親の変容と介護に振り回される女たちの苦悩と、失われない希望を描く連作小説。

日頃、介護に疲れ、ストレスを感じている方には、共感やら気持ちの整理などやらで何か得られるものがあるのではないでしょうか?

またこの小説では、介護問題の他に、母親と長女という特殊な関係性もテーマになっているようで、口コミでは、その部分に共感する感想も多かったようです。


家族以外の人の世話を拒む要介護者の対処法はあるのか?

認知症に限らず、要介護者が一般の介護サービスなどへの介護拒否をしているため、家族に過剰な負担がかかっている場合への行政などの対応は、現状では、無策に近いようです。



私(男性ですが)も85歳の母と二人暮しです。

幸い、母はほぼ健康で、認知症の気配もありません。

しかし、私への依存心は小さくなく、近い将来介護サービスなど必要になった時、素直に介護を受けてくれるかどうかはわかりません。

私は母への愛情は人一倍あると自負していますが、もし自分が介護をせざるをえなくなった場合、篠田さんのように強い心で世話に当たれるか不安もあります。



今回、篠田節子さんの存在を知っておいてよかったと思う時が来るのだろうか・・・。




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