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完全自動運転車(レベル4)のデメリットを考えてみる

投稿日:2017年2月12日 更新日:

この記事では、完全自動運転車デメリット・問題点を考えてみます。


news.ameba.jpより


完全自動運転車とは、レーダー、LIDAR、GPS、カメラなどで周囲の状況・環境を認識できる機能を持ち、搭乗者が行き先を指定することで自律的に走行する自動車のことです。現在世界中の自動車メーカーが開発競争を展開していて、数年後には高いレベルで実用化が可能な段階にあります。果たして、デメリットや問題点はどのようなものがあるのでしょうか?
(この記事作成にあたり、ウィキペディアを参考にしました)




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レベル4の自動運転車のデメリットを考える

自動運転車には、運転者(人間)のコントロールの有無や程度により、レベル1からレベル4まで段階があり、この記事で取り上げる自動運転のデメリットや問題点を考える場合、真の完全自動運転である「レベル4」を対象にします。

「レベル4」の定義は、

”完全自動運転。加速・操舵・制動を全てドライバー以外が行い、ドライバーが全く関与しない状態。安全に関わる運転操作と周辺監視をすべてシステムや外部に委ねる。有人、無人両方がある。”

となります。

現在、レベル4に該当する完全自動運転車システムは、鉱山等で使用されている無人ダンプカーや無人軍事用車両等、特殊環境で運用されているもののみです。

日本ではレベル4の完全自動運転の実現は、東京オリンピックが行われる2020年を目指してレベル3の自動運転車の実現と共に、レベル4で無人タクシーの運用開始を目標とするようです。

ここでは、そのレベル4でのデメリット・問題点を考えます。



newsweekjapan.jpより

自動運転車のトラブル対処上のデメリット

マニュアル運転が必要になるケースでのドライバーの運転技術・経験不足

完全自動運転車が普及すると、ドライバーは自ら車を運転する機会も少なくなりますから、緊急事態などイザ自分が運転操作をしなければならなくなった場合、上手く運転できず、パニックになったり、事故を起こしてしまう可能性がありますね。

車間通信によって車載コンピュータに不正アクセスされる可能性

ハッカーのいたずらなどにより、車載コンピューターのプログラムに不正アクセスされ、自動運転システムが機能しなくなったりする可能性があるでしょう。

危険物・爆発物を積んで自動運転車が爆弾化(武器化)される可能性

これは②に似ていますが、テロリストにテロ行為の道具として利用される危険もありますね。

衝突不可避の状況で、自動運転車のソフトウェアが複数の事故コース(パターン)のどれを選択するのか、道徳的意味合いの問題点。

例えば、交差点で出会い頭の衝突の危機が発生し、衝突回避のためにハンドルを左右どちらかに切らなければならない時、左右どちらにも先方に人がいて、ぶつかるのが必至の状況の時、コンピュータはどちらを犠牲にしてハンドルを切るのか、というような問題でしょう。




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自動運転車の法制度上のデメリット・問題点

万一、事故が起こってしまった場合、事故責任を誰が負うのかという問題。

道交法・刑法など行政法・刑事法的責任と民事上の損害賠償責任とがあります。

一般論では、単純に考えて車の所有者に責任がある(所有者責任=車を持っているだけで責任があるという考え方)といえそうですが、他方で、製造物責任という概念も法律上はあり、製品を造った者に安全性上の欠点があった場合は責任を負わせることもありえます。

レベル4の完全自動運転車の場合は、所有者および運転者には車をほとんどコントロールできる余地はないので、事故責任は基本、メーカーが負うとするべきだと思います。


自動運転車の技術面上のデメリット・問題点

警察や歩行者などのジェスチャーや合図に自動運転車が適切に対応できない

警官が取り締まりをしている地点で、手を振って道路脇に停止するよう合図したとしても、警官が歩道の上など安全な場所にいたら、コンピュータは問題なしと認識して素通りしてしまうかもしれませんね。

乗っている者は、「止まれ」と指示しなければならないでしょう。

天候の影響を受けやすいセンサーシステム

大雨や大雪、嵐などの場合、センサーが正常に作動するかの問題です。




自動運転車の社会面上のデメリット・問題点

完全自動運転車が普及すれば、ドライバー専門の仕事は減少するので、人間の仕事を奪うことになります。免許制度も内容が変わり、自動車教習所もその役割が変化するでしょう。

完全自動運転車普及の際のデメリット・問題点のまとめ

そう遠からずやってくる完全自動運転車の時代。

メリットは多くありますが、いくつかのデメリットや問題点もあります。基本的考え方として、自動運転技術はメーカーや国が主導して進めているものであり、社会・経済政策的側面が強いと思います。企業も恩恵を受けるところが少なくないでしょう。

また、見方によっては、自動運転車は全体として電車やバスなどの公共交通機関に近くなった存在といえるかもしれません。

従って、システムのメンテナンスや事故責任など、広範囲で国やメーカーの責任と負担の比重を大きくするべきだと思いますが、いかがでしょうか?

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